認知症で精神病院に入院したじいちゃんのブログ

認知症で精神病院に入院した86歳のじいちゃんの日々の変化などを孫の俺が書いていきます。

じいちゃんが精神病院に入院後、初めてお母が面会に行きました

どうもコウイチです。


じいちゃん入院後、お母が初めて面会に行きました。


1月16日の入院から、面会に行ったのが2月27日なので、1ヶ月10日ぶりの再会です。


この日、お母はじいちゃんの入院費用を支払いに病院に行って、そのついでに面会に行ったようです。


初めての面会がこれほど期間が空いてしまったのは、お母的に、


「おじいちゃんを入院させたのは私」


という罪悪感のようなものがあって、なかなか行きにくかったようです。


で、もし面会に行っても、じいちゃんに、


「ワシをなんでこんな所に入れたんじゃ!」


と言われるかもしれないという不安や、「何を話したらいいか分からない」ということからズルズルと面会に行けなくなったようでした。


でも、じいちゃんの事は毎日気になっていたようで、夢にまでじいちゃんが出てきていたようです(笑)


この日お母は、じいちゃんの好きな桜餅を持って、「何を言われても良い」という覚悟で面会に行ったと言ってました。


事前に俺が、じいちゃんは痩せもしてないし、特に認知症が悪化している様子もないと言っていたので、そこの所は安心して行ったようでした。


入院費用の支払いを済まし、意を決してじいちゃんのいる認知症病棟に行ったお母でしたが、その心配は完全に無駄な心配だったようです。


この日、お母の面会は昼間だったのですが、認知症病棟の入ると、じいちゃんは交流スペースの机に、他のおじいちゃんと3人で座っていて、楽しそうに何か話していたようです。


これを聞いた時は俺もビックリしました。


入院後スグは、あれほど孤独でほとんど部屋で寝ていたじいちゃんが、他のじいちゃんと居たのです。


しかも、楽しそうに何か話していたとまで進化していたのです。


そして、お母がじいちゃん達のところに行くと、お母に気がついたじいちゃんは、


「おう(*^_^*)お前どっから入ってきた?鍵かかっとったやろ?」


と1ヶ月ぶりにも関わらず、全然普通の対応だったようです。


そして、


「これはワシの娘じゃ(*^_^*)」


と一緒にいたおじいちゃん達にも紹介までしたようです。


何を言われるかビクビクしていたお母の不安も一瞬で吹っ飛んだようです。


そして、お母が


「元気にしとるか?」


とじいちゃんに聞くと、


「おう、どっこもエラない(*^_^*)」


と会話も普通にできたようです。


で、面会に行った時のじいちゃん恒例の


「いつ帰れるんじゃ?」


の質問ですが、なんとこの日は一度もそれを言わなかったようです。


マジで驚きです。


完全に慣れたとしか言いようがないです。


そして、お母は持って入った桜餅をじいちゃんに見せると、めちゃくちゃ喜んだようです。


ちなみにじいちゃんの認知症病棟は、差し入れはOKなのですが、


「食べる時は部屋で1人で食べて、食べ終わるまで家族が付き添う」


というルールがあります。


これは、もし差し入れに持って入ったお菓子などをじいちゃんが他のおじいちゃん達に配った時に、他のおじいちゃん達が喉に詰まらせたりしないようにです。


じいちゃんの認知症病棟は、この辺は徹底しており、アメ1個でさえ家族がいない時に食べる事は禁止されています。


そして部屋で桜餅を食べたじいちゃんは、


「あー、うまかった(^_^)!」


と穏やかに言ったようでした。


そして、その後もお母は、部屋で10分程じいちゃんと話したと言っていました。


話の中で、


「今は寒いから、もうちょっとここ(精神病院)に置いてもらいな」


「暖かくなったら退院しよか」


と言うと、じいちゃんは耳が遠いので聞こえていたのかは分かりませんが、何も言わずうなずいたようです。


この時の様子をお母は、少しかわいそうになったと言っていました。


しかし、マジで人間は環境に慣れるものです。


あれだけ「早く帰らせろ!」と言っていたじいちゃんが、何も言わなくなったのですから。


この日はたまたまだったのかもしれませんが、これまでなら100発100中で、


「いつ退院できるんじゃ?」


と言っていたので、かなりの進展です。


確かに看護師さんも


「1ヶ月ほど経てば入院生活にも慣れられると思いますよ」


と言っていたけど、これはマジなのかもしれません。


帰り際にお母が、


「また来るでな(^_^)」


と部屋を出る時に手をふったようです。


すると、じいちゃんも


「おう(*^_^*)」


と言って、照れくさそうに手をふり返したようです。


じいちゃんは、昔から鬼武者のようにクールだったので、おそらくお母とじいちゃんが手をふり合ったのは、これが初めてではないかと思います。


お母も、じいちゃんが手をふってくれた事を強調して俺に言っていたので、よっぽど嬉しかったのだと思います。


お母は、この日じいちゃんの面会に行って、


「あー、やっと肩の荷がおりた」


とスッキリしていました。


おそらく、面会に1度も行っていないことでかなり悩んでいたのだと思います。


そして、


「また行ってやろう」


とも言っていました。


じいちゃんからすれば、やっぱり自分の子供に来てもらうのが一番嬉しいと思います。


俺でもそうです。


もし俺が入院したとすれば、子供が来てくれるのが一番嬉しいと思います。


話すことが無くても、「来てくれた」というだけで元気が出ます。


入院から1ヶ月10日、じいちゃんはかなり改善しています。


じいちゃんこのまま良くなってくれよ。


それでは、以上がお母が初めて面会に行ったときのお話です。


俺も明日仕事帰りにじいちゃんに会いに行ってみようと思います。


今日も最後までお読みいただきありがとうございます(*^_^*)