精神病院の認知症病棟に対して俺が心配に思う事を正直に書きます
どうもコウイチです。
今日は、じいちゃんが認知症で精神病院に入院したことで、俺が精神病院に対して心配に思うことを正直に書いてみたいと思います。
もし精神病院で働いている方が、このブログを読まれたら気を悪くされるかもしれませんが、あくまでも「患者の家族目線」ですので、その点はお許し下さい。
それではいきます。
「認知症 精神病院 入院」
などで検索すると、ネガティブな記事も沢山出てきます。
具体的には、
・薬漬け
・身体拘束
・電気痙攣(けいれん)療法
・認知症悪化
・極端に体が弱る
・別人のようになる
などです。
言葉を見るだけでも恐怖&不安がこみ上げてくるものばかりです。
そして、家族を認知症で精神病院に入れることについては、
・精神病院は地獄の入り口
・精神病院は最後の砦
・入れたら終わり
など、かなりヤバい表現も出てきます。
もちろん、全ての精神病院がこれに当てはまるわけではないですが、少なからず「ブラックな精神病院の認知症病棟」というのもマジで存在するようです。
こんな情報を、見たり、読んでしまったら、不安にならないわけがありません。
「ごく一部の精神病院ですよ」
と言われても、もしかしたら、その「ごく一部」に入ってる可能性だってあります。
安心できるわけがありません。
精神病院は老人ホームとは違い、認知症によって今起きてる問題を「治療すること」が目的だから、「治療」と「介護」では根本的な部分から違うのは分かります。
俺のじいちゃんだって、暴れたり、興奮したり、被害妄想から異常とも言える行動もします。
だから、老人ホームには入れないし、薬物治療が必要なことも理解できます。
でも、やっぱりじいちゃんは大切な家族。
ネットで出てくるような酷い扱いは絶対にしてほしくありません。
そんなネガティブなネット情報を、今じいちゃんが入院している精神病院と重ねて考えてみると、正直、いくつかの心配な点があります。
じいちゃんが精神病院に入院する時、俺の中では、
精神病院=縛る(身体拘束)
というのがかなり大きなイメージでした。
精神病院=縛るということは、じいちゃんもイメージがあったのか、
「こんなとこに入院したら縛られてしまう!」
と激しく入院を拒否したほどです。
でも、これについてはじいちゃんの病院は心配なく、縛る場合もあるけど、それは、
「自分で自分を傷付けようとする患者さんに限り」
という事でした。
その代わりに、暴力や暴言など、興奮がひどい場合は自分の部屋に入れて鍵を掛けさせてもらいますという事でした。
話が飛びましたが、俺がネットのネガティブな情報と、じいちゃんの精神病院を重ねてみての心配な点は、
・薬漬け
・極端に身体が弱ると
という点です。
前回のブログ『【精神病院 認知症病棟の実態】夜は来るなと遠まわしに言われた俺』で、夜間は看護師さんが少ないというお話をしました。
じいちゃんの認知症病棟は58人の入院患者さんに対して、看護師さんは2人です。
どう考えても少なすぎます。
3人の方が同時に興奮して暴れ出したら、どう考えても手に負えないように思えます。
そのせいなのか、じいちゃんは最近ずっと部屋に鍵をかけられています。
おそらくじいちゃんの他にも、
「暴れられたら困る」
という理由で、少しの興奮でも部屋に鍵を掛けられている患者さんはいると思います。
俺は、看護師さんが悪いとは思っていません。
俺でも58人を2人で見ろと言われたら、少しでも興奮し始めた患者さんが居たら、暴れられたら面倒だという理由で部屋に鍵をかけると思います。
・興奮したら部屋に鍵を掛ける
確かにそれはそれで仕方ないと思いますが、俺が心配なのは、最近俺が面会に行くと、ほぼじいちゃんは部屋に鍵を掛けられているということです。
「これって、それほど興奮してないのに鍵かけられてねーか?」
「まさか、日中もずっと鍵かけられてるのか!?」
と思う程、じいちゃんの部屋に鍵が掛けられている率は高いです。
ここまで鍵を掛けられると、ネットの情報が頭によぎってきます。
「〇〇さん(じいちゃん)は、出てもスグに興奮しだすから鍵は掛けっぱなしでいい」
「暴れたら人手が少なくて対応できないから、鍵は掛けっぱなしでいい」
じいちゃんは、そんな扱いをされてるのではないか、、、?
正直なところ、俺はそう考えてしまいます。
・鍵をかける事は家族(俺達)にも説明して了承を受けている。
・鍵を掛けても家族にはバレない
・看護師の数が少ないから暴れられたら困る
もし仮にそうなら、じいちゃんはテレビも無い部屋に1日中閉じ込められていて、運動する事もなく、ただ毎日薬を飲むだけの生活ということになります。
・テレビも無い部屋
・誰とも話さない
・歩く事もない
・毎日薬はしっかり飲む
これが何日も続けば、どうなるかは明らかです。
まず、歩く事もないので筋肉は落ち、体は弱ります。
テレビも無く、誰とも話さない日が続けば、認知症は進行します。
運動しない上に、認知症治療のキツイ薬を飲めば、追い打ちをかけるように体は弱ります。
その結果、じいちゃんはヨボヨボになって別人のようになります。
俺の被害妄想かもしれません。
でも、
・看護師の数が少ない
・頻繁に鍵をかける
という事実から考えると、ありえない話でもないです。
ネットで読んだ情報によると、認知症で精神病院に入った場合、退院する時は、これまでの暴力や興奮が無くなり大人しくなって退院するとありました。
でもそれは、強い薬を飲み続けた結果、体が弱り、気力が無くなり、暴れる力も無くなってしまったという事だと書いてありました。
つまり、認知症が良くなったのではなく、薬によって人格を変えられたということです。
見た目には、落ち着いたように見えるので、
「興奮が収まって良くなりましたね」
「暴力、暴言もなくなりました」
「もう大丈夫です。退院しましょう」
となりますが、実際には本人はボロボロです。
治ったのではなく、弱ったのです。
確かに認知症で精神病院に入院しておこなってもらう治療は、薬物治療がメインとなると思います。
でも、
・看護師の数が少ないから頻繁に鍵をかける
・部屋には何も無く、人と関わる事も運動する事も無い
これが重なると、その薬物治療は本人にとっても家族にとっても望む結果ではなくなると思います。
もちろん、じいちゃんの病院がそうだとは言っていません。
お世話になっているのに、こんな事を考える時点で失礼なのも分かっています。
でも心配は心配です。
だめだと分かっていても悪いようにも考えてしまいます。
それが家族なんです。
長くなりましたが、以上が俺が精神病院に対して心配に思っていることです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。